人気ブログランキング | 話題のタグを見る

sachiolin.exblog.jp

わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

あるがまま

大雪。よく降るコト。
まだ11月なのに。
もう「痛い」寒さの到来。
歩いていると、隠れていない鼻のあたりが、
ピキーンと痛くなってくる。
こうなると、確実にマイナスの世界。
噂では週末にはマイナス12度くらいなるとか?
どれだけ着込めるか大会のはじまりはじまり。

18時頃には、もうすっかり真っ暗になって
街灯に、キラキラと光る道を、
「ゆ~きやこんこん♪」と歌いながら帰ってきた。
途中犬が登場しないまま、猫が炬燵で丸くなった。
おかしいな。私はどうも歌を途中で変えてしまう癖がある。

雪ってきれい。
いつもより、しーんとする空気も好き。
いつもは見えない、動物の足あとも好き。



昨日は、小ホールを借りて友人と弾き合い会をした。
7,8人なのに、緊張した。大変勉強になった。
やはりアウトプットは大事だ。
自分というのは、一番わからない存在で、
それは他を通してはじめて見えてくるのだなと
改めて思った。意識できていなかったことを
的確に指摘してアドバイスされて、
なるほどと目から鱗が落ちた。



まだまだだなという所と
思ったよりよいじゃないのという所があった。



全体的にいって、数か月前よりも、
基礎的な部分が底上げされたような気がして、
その点が一番嬉しかった。
少しずつ積み上げてきた積木は、
崩れていなかった。きちんと積み上げられていた。
それもこれも師匠の教えと我慢のおかげだ。
長いスパンで変化を見守って応援してくれる人がいる
というのは、なんと心強いことだろう。
師匠だけではない、そういう人が周りにいるという
その事実に、生かされる。感謝。



日本から送られてきた、完治したカメラで
撮影もしてみた。自分の姿を映像と音で客観的に
見るのはとても不思議な感覚だ。テレビに毎日
出ている人々は一体どんな気分なのだろう。


自分の演奏する姿を見て色々思った。
誰にもプラスとマイナスの要素があると思うが、
ヴァイオリンを弾いている私の姿は、
自分の負の部分の方が多く出てしまっているナ。


年下の子が周りに沢山いて、その子たちを
見ていると、若さって美しいと思ってしまう。
5年前は、そんな事を年上の人に言われても
分からなかったなぁ。
若さとは財産であり可能性だ。
もう少し前に気づいていればと思うが、
そのもう少し前には気づかないものなのだから難しい。

5年前の私と今の私と5年後の私。

5年後の私は、また同じことを言っているのだろう。
あの時は分からなかったと。

でも、年を重ねていくのも悪くない。
前よりもきっと
より多くのことを感じられるようになる。
より多くのことを思えるようになる。

大事なのはやはり今このとき。
今、自分ができることを精一杯。


「今が一番若い」

いいこと言う。(どの落語でしたか?)



もっと「あるがまま」でよいのだなと
漠然とだが、思った。
カメラの中でヴァイオリンを弾く私よりも、
弾き終わってエへッと舌を出している私の方が、
より「私」らしい。


あるがままの美しさというのは、
大人になるにつれて、忘れがちだ。
美を真に創造する人は、時に子供のようでもある。
いつでも、真っ白の画用紙を手にしている人でありたい。



今日の言葉*
「美ーーそれは恐ろしいものだ。
理性では汚辱としか見えないものが、
感情ではしばしば美に見えることがある。
いいかね、大多数の人間にとっては、
ソドムの中にも美があるんだ。
お前はこの秘密を知っているかね?
美は恐ろしいばかりでなく、神秘なんだ。
つまり悪魔と神が戦っている。
その戦場が人間の心なんだ。」
(ドストエフスキー/「カラマーゾフの兄弟」より)
by sachiolin | 2007-11-15 07:34 | 思〇