人気ブログランキング | 話題のタグを見る

sachiolin.exblog.jp

わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

観2■赤毛のアン

もう100回は観たという友人と、
ずっと観よう観ようと言っていて
なかなか観るチャンスが無かった、
赤毛のアン(映画版)。
何しろ約3時間。
でも、あっという間の3時間だった。
久しぶりに沢山泣かされましたよ。
こういう映画って、いくつになっても、
否、時間を経るからこそ、味わい深いものだ。


本物の愛情というのは、
いいカタチで蓄えられ、
いいカタチで育まれ、
いいカタチで伝染していくのだなぁと
思った。

アンとマリラとマシューと
アンとダイアナと
アンとギルバートと
アンと先生と。


愛することの大切さ
愛されることの尊さ
許すことの大切さ
許されることの尊さ

心に炎を灯し続けることの大切さ
自分自身を映す鏡を持つことの大切さ



映されるどの景色も、
まるで一枚の絵画のように美しく、
それだけでも、心がアラワレル。

孤児から美しい女性へと変身していく姿を
見事に演じきったアン役のミーガン・フォローズは
勿論のこと、名作の掟通り、脇役も素晴らしい。
特に、マリラとマシューの味わい深さ。
マシューの演じる老人の佇まいというのは、
格別で、科白を口にせずとも、ただそこにいるだけで
涙がじわりと溢れそうになる。
老いていくことの尊さと恐ろしさと美しさが
漂っていて、その目にも顔の皺にも、その全てが
刻まれ、語りかけてくる。

人は生まれてから、ただひたすら
死に向かっているのだと、どこかで気付く。
老人になればなるほど、時間というのは
どんどん遅く流れていくのだろうと
思っていたが、実際は逆なのかもしれない。

私はまだまだ必死に歩いているところ。
これからもトコトコまっすぐ歩き続ける。
さぁてどんな道が待ち構えているかしらん。



今日の言葉*
「あくまでも自分自身のためにやっていることが
より真剣であれば、それは結果として、他の人
たちの参考にもなるでしょう。それが自然だし
それで十分だと思います。」
(甲野善紀)


観2■赤毛のアン_c0110074_9514737.jpg
by sachiolin | 2007-06-01 09:51 | 観■Film