2010年 09月 02日
聴● Prokofiev × Szigeti
思わず何度も聞いてしまう。
聞く度に泣きそうになる。
さざ波のような弦楽器のトレモロに乗って、
ヴァイオリンの美しいソロが始まると、
私の中の、心の深い扉が静かに開かれる。
なんだろう、この感じは。
目を閉じて聞いていると、その開かれた扉から
誰かに手をさしのべられて、そのまま
宇宙の果てにまで持って行かれそうになる。
やさしくて美しくて強くて不思議な力。
金色というよりは銀色。
りズミックな、星の衝突のような
激しい鮮やかなストーリーが一通り終わると、
曲の最後に、はじめのメロディーが、
今度はオーケストラの色々な楽器で演奏される。
微かに聞こえる、ハープのポロンポロンという音に乗って
今度はソロヴァイオリンが、さざ波になる。
深い孤独と漆黒の闇をはるかかなた通り抜けて、
すべてがとけあって、ふわふわと気持ちよく
宙に浮いているような、何とも不思議な感覚になる。
まるで、夢を見ているようだ。
この楽章を聞くと、自分の中で、
何かが死に、そして、何かが生まれる。
昔この曲を勉強したときにちょうど読んでいた、
ゴーゴリの文章が、この曲の持つ美しさと
ひどく似ていて、楽譜に長々と書きつけた。
今、手元にないから、書けないのが残念だ。
昔も、今も、私はこの曲のこのシゲティの
演奏が、大好きなのだ。特別に。
今日の言葉*
「終わりと言うものは無い。始まりと言うものも無い。
人生には無限の情熱があるだけだ。始まりと思うのも自分、
もう終わりだと思うのも自分。」
(フェデリコ・フェリーニ)
聞く度に泣きそうになる。
さざ波のような弦楽器のトレモロに乗って、
ヴァイオリンの美しいソロが始まると、
私の中の、心の深い扉が静かに開かれる。
なんだろう、この感じは。
目を閉じて聞いていると、その開かれた扉から
誰かに手をさしのべられて、そのまま
宇宙の果てにまで持って行かれそうになる。
やさしくて美しくて強くて不思議な力。
金色というよりは銀色。
りズミックな、星の衝突のような
激しい鮮やかなストーリーが一通り終わると、
曲の最後に、はじめのメロディーが、
今度はオーケストラの色々な楽器で演奏される。
微かに聞こえる、ハープのポロンポロンという音に乗って
今度はソロヴァイオリンが、さざ波になる。
深い孤独と漆黒の闇をはるかかなた通り抜けて、
すべてがとけあって、ふわふわと気持ちよく
宙に浮いているような、何とも不思議な感覚になる。
まるで、夢を見ているようだ。
この楽章を聞くと、自分の中で、
何かが死に、そして、何かが生まれる。
昔この曲を勉強したときにちょうど読んでいた、
ゴーゴリの文章が、この曲の持つ美しさと
ひどく似ていて、楽譜に長々と書きつけた。
今、手元にないから、書けないのが残念だ。
昔も、今も、私はこの曲のこのシゲティの
演奏が、大好きなのだ。特別に。
今日の言葉*
「終わりと言うものは無い。始まりと言うものも無い。
人生には無限の情熱があるだけだ。始まりと思うのも自分、
もう終わりだと思うのも自分。」
(フェデリコ・フェリーニ)
by sachiolin
| 2010-09-02 12:22
| 聴●