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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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聴● 桜流し

宇多田ヒカルの新曲。
よいなあ。しんみり。
映像もきれいだなあと思ったら、
映画監督の河瀬直美さんだとか。
日本しか観たことはないけれど、
あの監督の映画には、独特の美しさと
こわさがある。穢さを通り越した深い
美しさというか。もっと映画観たいなぁ。



今日の言葉*
書くこととは、たどり着いた孤島から、瓶に入れた手紙を海に投げ入れ続けることにほかならないのですから(空き瓶のストックがある限りは)。だから船の難破は、書くことの前提条件なのです。海難に遭わなかったものは、おそらくそんな不条理なことを考えつかないでしょう。

ミヒャエル・エンデ 『エンデのメモ箱』
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by sachiolin | 2012-11-17 16:09 | 聴●

撮□夕暮れ

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今日の言葉*
真理というものは、いいかげんな人を寄せつけないだけの威厳を持っている。要点というのは、何となく目を逸らしたくなるようなところにある。だから、要点は、針の先で突き刺すような正確さで言い切れ。多くの人が喜んで集まるようなところに、本当のものはない。

岡潔
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by sachiolin | 2012-11-16 20:24

考○ことばを沈める

ことばの重さ
ことばの軽さ
ことばの重さ

身体から発せられることば
身体に突き刺さることば
頭の上を飛んでいくことば

ことばの浮力
ことばの重力


文字
声でも文字でも音でもないもの

ことばを使えば使うほど、何を言えないか、
何を言っていないかが、むき出しになる。

ことばを発することで空回りすることもあるし、
ことばを発することで何かを引き寄せることも、
何かににじり寄ることもできる。

どうしてもことばにできないことを、
何とかしてことばにすることだけではなく
ことばにできることを、簡単にことばにしないこと、
ことばを身体に沈澱させることも大切だなあ。


沈殿、そして、沈黙。


今日の言葉*
とって大切な『個』としての感情を強めるには、その人が守ることを誓った秘密をもつことが一番いい方法である」と精神療法家ユングは、その『自伝』の中で述べている。そして、このような秘密をもつとき、「多分生涯において初めて、自分自身が主人であると思い込んでいた自分のもっとも個人的な領域の中に、自分よりもより強力な他者の存在することを、目の当たりに顕示されることになる」と述べている。

河合隼雄「中空構造日本の深層」
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by sachiolin | 2012-11-16 11:30 | 考〇
明日は、数年前に亡くなった友人の日。大切な日。
手紙、うまく読めるかな。。

〜〜〜〜〜

あなたがこの世からいなくなったと聞いたのは、私がまだ遠く離れたドイツにいるときでした。電話でその知らせを聞いたとき、心がシンと静まりました。受話器をもったまま、私は身じろぎもせず、ずっとシンとしていました。それは、深い静けさに包まれるドイツという国に暮らし始めて4年目くらいの出来事でしたが、あの日、あの夜、外に散歩に出かけ、白い息を吐きながら眺めた深い群青色の空の美しさと、頬を伝う涙の冷たさを、今も鮮明に覚えています。あの日から、私の心のなかには、ぽっかりと穴があきました。決して埋められることのない穴が。

あなたとは、小さい頃からのお友達でした。しっかり者で、賢くてやさしく、いつも笑顔で遊んでくれたあなたは、一人っ子の私にとっては、お姉さんのような存在でした。あなたの笑顔。キラキラしたあなたの笑顔が本当に大好きでした。自分のことよりも、人のことを真っ先に考えることができて、その迷いの無いまっすぐなやさしさが、あなたという人の真ん中にしっかりと生きていて、太陽のように照らしていました。最後に話したのがいつだったのか、正確に思い出せませんが、もっと連絡をとっておけばよかったと、何度も後悔しました。

何がおきても、明日というものは訪れ、笑ったり泣いたり、喜んだり嘆いたり、そのさまざまな心の矛盾の中で、あなたのことをふと思い出しながら生きてきましたが、ある日、お母様にお会いすることになりました。そういうタイミングが訪れたのでしょう。懐かしいあなたのことを、たくさんたくさん聞きました。

人それぞれのなかに流れている時間、光と闇、希望と絶望。 たくさんのこと、たくさんの物語が私に流れ込んできました。

長い長い時間をかけて、複雑に強く絡まっていた糸が、
するすると解れていき、何度も涙を流しました。
人が生きるというのは、本当にものすごいことですね。
語りきれない願いが、語りきれない思いが、押し寄せて、私を揺さぶりました。
お母様のお話を聞きながら、あなたは、精一杯生きて、精一杯命を燃やしたんだ、
私は、そういう風に、心から感じました。いや、それは所詮、私の独りよがりかもしれません。けれど、あなたのことを、あなたの最期をじっくり聞いて、私のなかで、あなたは再び強烈に生きて、消えていったのように感じました。あなたの死を聞いて以来、空いていた心の中の穴が、決して埋ったわけではないし、あなたのことを抱きしめることもできなく、そのことは、私をひどく深くかなしくさせますが、私がそのとき鮮烈に感じた、あなたの命の強さを、きちんと覚えておこう、そして、これから度々思いだそうと思いました。あれはあなたの魂なんだと、感じました。
あなたのことをどこか淡々と語るお母さまは、 何か、大きな大きな物語に包まれているようで、 その物語のなかに、あなたも生きているんだなあと深く感じました。 お母さまの笑顔に、あなたの笑顔を見ました。
私は、初めてほっと、温かな気持ちになりました。その笑顔に抱きしめられました。 あなたは、確実にわたしのなかに生きています。消えてなんかいない。 あの日の夜空の美しさ、あなたの笑顔をずっと心の秘密の場所にしまって生きています。 あなたに出会えてよかった。ありがとう。
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by sachiolin | 2012-11-11 02:05 | 綴 ~~