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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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<   2012年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧

人も状況も世の中も、こんなにも変わっていくのに、「昔と何も変​わらないね」と笑い合える相手は、どれだけ愛おしいだろう。変わ​っていくもののなかで、変わらないものがある。人に刻まれた風景​がある。人に刻まれた時間がある。  大学時代の親友は、前よりもっと逞しく、もっと素敵になっていた​。どんどん水が澄んで美しくなっていく分、昔のまま、水底に沈ん​でいる石がもっと美しくはっきり見えた。水は流れているけど、石​は流されていなかった。それは本当の美しさと強さだった。私もが​んばろうと素直に思えた。



今日の言葉*

「しゃべらないでいい友達というものはとても少ない。
一回無理に​しゃべるのをやめてしまうと、体が、
長年しみついたお互いのリズ​ムを勝手に刻んでくれる。
会話はゆっくりと、なめらかになる。」

(​吉本ばなな「黒いあげは」)
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by sachiolin | 2012-08-13 00:57 | 思〇 | Trackback | Comments(0)

氷の欠片のようなことば

澄んだ水を凍らせた、美しい氷の欠片のようなことばがある。その欠片は、口に入れた瞬間に、すっと溶け、火照る食道を通り抜ける。涼やかな風が吹く。心があらわれる。身体が透明になる。ことばは、いつも言い足りない。そして言い過ぎる。ことば自身が、生き延びようとするからだろう。しかし、ほんとうのことばは、そのどちらでもなく、瞬間で生きて死んでいく。瞬間で凍り、瞬間でとけていく。氷の小さな欠片。美しい結晶のようなことばたち。命そのものの。


今日の言葉*

生物が生きているかぎり、栄養学的要求とは無関係に、
生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。
生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である

(ルドルフ・シェーンハイマ― ::福岡伸一「生物と無生物のあいだ」より)
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by sachiolin | 2012-08-09 03:47 | Trackback | Comments(0)





オモシロイッ 

現実なのか夢なのか。
フィクションなのかノンフィクションなのか。
冗談なのか本気なのか。
そのあちらとこちらの間の細い塀の上で、
おっとっとと、絶妙に軽快にバランスをとっている。

愉快爽快。



今日の言葉*

「善は、それを実行しなければ、体験とならない。
悪は、それの実行をみずからやめなければ、あるいはまた、
実行してしまったのなら、それを悔い改めなければ、体験とならない。
人は、悪を果たしているときには、悪が何であるかを知らない。
悪は、光を避けようとするものであるから。 」

(Simone Weil)
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by sachiolin | 2012-08-09 03:20 | 観■TV | Trackback | Comments(0)

引用:: 武満徹 

私たち日本人は、戦争や実験によって、「核」の災害を体験したにもかかわらず、文学者による声明も、また、他の「反核」アピール等の行動も、ヨーロッパや他の諸国の人びとに遅れて起こされた。だが、遅れたからといって、また、それが模倣であっても、この「核」廃絶と、自然環境保護という人間存在の本質と関わる問題については、私たちは、強い意志を持ち続けるべきだ思う。

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「核」の恐ろしさのひとつは、その恐怖を、具体的な痛覚として私たちの内に培養できない点にあるように思う。ボタン一箇の作動で人類は絶滅する、と口では言っても、それは絵空事のように実感を伴わずに語られがちだ。 かつては、科学技術は、芸術文化と協調して歩を進めてきた。だが、兵器開発等によって、科学技術は次第にその展開の速度を上げ、その極点に、人間は「核」を手にした。もはや芸術文化が、昔のように、その行き過ぎに歯止めをかけることができないほど遠く離れたところへ、科学技術は歩んでしまった。 かつては、科学技術は、芸術文化と協調して歩を進めてきた。だが、兵器開発等によって、科学技術は次第にその展開の速度を上げ、その極点に、人間は「核」を手にした。もはや芸術文化が、昔のように、その行き過ぎに歯止めをかけることができないほど遠く離れたところへ、科学技術は歩んでしまった。

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人間は二つの石をこすって火を作りだしました。それから、これまた火を生みだす原子力を発明しました。私の音楽家としての役目は、石の摩擦が爆弾よりもはるかに創意に富んでいることを分からせることなのです。


武満徹
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by sachiolin | 2012-08-09 03:08 | 引用:: | Trackback | Comments(0)
寝転がってまあるい月をずっとずっと見ていると、夜のベールに包まれたこの世界に、小さい穴が空いていて、そこから光が入り込んでいるようにも思えてきた。世界はもっと何度でも反転した方がよいかもしれない。子どもの頃は、もっともっと反転していたのだろうな。ひっくり返って、転びまわって、逆立ちして、追っかけっこして。上が下、下が上。表が裏、裏が表。入り口が出口。出口が入り口。あの頃はみんな宇宙に住んでいた。いや、今はただ宇宙に住んでいることを忘れているだけ。どんな大人も、みんな子どもだった。赤ちゃんだった。暗く温かな子宮に住んでいた。そのことは、なんと尊いのだろう。そのことは、なんと忘れがたきことなのだろう。子宮から産道を通って、外の世界に出ようとするときは、温かい闇に包まれた夜の世界から、月の光の穴を通って、光があふれる昼の世界へと引っ張りだされる心地がするのかもしれない。昼の世界の向こうには、また夜の世界が待っている。何度もめくられ、何度も回転し、反転し、何度も何度も、自分という宇宙をひっくり返す。子宮と宇宙は、似ている。宇宙という子宮に守られて生きている。


今日の言葉*

「人と人が愛するとか言うな。そんなものほっとけば出来る。
私、空気と結婚するんです、とかそれぐらい言えよ。
このあたりと結婚するんです、このあたりか? 
いえ、このあたりです、触らせませんよ、とか言えよ。触ってやるから」

荒川修作


養老天命反転地、行ってみたいな!
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by sachiolin | 2012-08-06 12:39 | Trackback | Comments(0)

考○ 思考を響かす

楽器というのは大抵、中が空洞だ。身のある音を出すには、内側はカラリとしている必要がある。人間も楽器だから、思考を響かすためには、煮詰めすぎず、詰め込みすぎず、カラリとさせておく必要がある。風通しをよくすれば、瑞々しい音が鳴る。


今日の言葉*

内部の内部は外部である

(ジョージ・パラーディ)
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by sachiolin | 2012-08-06 12:22 | 考〇 | Trackback | Comments(0)
モードは服にだけあるものではなく、
空気の中にもあって、風も持ってくる。
空にも舗道にも、どこにでもある。


(ココ・シャネル)
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by sachiolin | 2012-08-03 01:47 | 空 ( ) | Trackback | Comments(0)

思○

実直で素直で誠実であること。より他者を思えるようになること。静かで穏やかな水面を、心の奥に携えていること。凛とした響きと、風通しのよさのある器であること。人は楽器。人は物語る。人は声を震わせる。人は心を震わせる。人は音を震わせる。人は音楽を奏でている。



今日の言葉*
「心の速度は光の十七倍ある」
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by sachiolin | 2012-08-02 12:57 | 思〇 | Trackback | Comments(0)