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わたしの心の風景メモ。 


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空 ( ) 安部公房

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「時計の文字盤をつかってわれわれは時間を空間化する、それが小説におけるプロットであり、筋立てなんだな。ほら、子供のとき、よく経験を語るじゃない、フィクションとして。経験の空間化なんだよ。だから子供の嘘にはつねに夢がある。時間のサイクルを空間的なイメージに配分し替えて、ぼくらがそのなかに自分を、身を置けるものとして客体化するわけ。だからおとぎ話というものは、おそらく一番最初の、ぼくらの、つまり客体化の始まりなんだよね。だから、どんな子供でも、必ずある物語というものをある段階で聞いたりつくったりする。現代の小説が、物語を超えるというのも、結局は物語というものが根底にいつでもあるからなんだ。」

(安部公房 ::音楽の庭 武満徹対談集)
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by sachiolin | 2011-02-28 21:08 | 空 ( ) | Trackback | Comments(0)

空 ( ) ユング

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「ここに石がある。見栄えのせぬものが。
たしかにそれは安物だ―――
そして愚か者には見下されるが、
それだけ賢者には愛される。」

(錬金術師・ヴィラノーヴァ)


ユングは75歳の誕生日の記念に
自らの手で四角い石に文字を彫った。

そこに刻まれたことばたち。

いつかこの石に会いに行きたいナ。



「時は子どもである―――子どものように遊んでいる―――遊戯磐で遊んでいる―――子どもの王国。これがテレスフォルス。この宇宙の暗い領域を歩き通し、深みから星のように輝く。彼は太陽の門と夢の国に至る道を示す」


「私はひとりぼっちの孤児である。しかも至るところで見出される。―私はひとりである。しかし私自身に対立する。子どもであり同時に老人である。父も母も知らない。なぜなら私は、魚のように深みからとり出さねばならないからである。あるいは白い石のように天空から落ちてくるからである。森や山やまを経めぐり、私は最も内的な人の内に隠れる。人びとにとっては不死でないが、時のうつりかわりに私が関わることはない。」
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by sachiolin | 2011-02-28 20:07 | 空 ( ) | Trackback | Comments(0)

空 ( ) 帯津良一

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「免疫というのは、簡単にいえば自己と非自己を分けることです。『おまえは非自己だから来ないでくれ』というわけですが、これだと駄目なんです。本当の免疫というのは、自己と非自己を分けて、自己を非自己の中に拡散させていかないといけないと、私は思っています。
だから皮膚が重要ですよ。皮膚の中側が自己で、外に非自己があってと、皮膚を鎧みたいにして、非自己に近寄らせないのは、全然駄目ですね。自己と非自己を分けた上で、自己を非自己の中に拡散させて虚空までいかないと駄目です(笑)」

帯津良一さん
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by sachiolin | 2011-02-28 01:28 | 空 ( ) | Trackback | Comments(0)
生活
生命活動
life
いのち
せいかつ
じんせい


生きていると、いろんな日があるものだ。
どんな日も生活=生命活動だ。
そこにはただひたすら生活がある。

心臓は毎日動き、いのちは毎日動き、
わたしという人間も毎日動いております。 

笑うことと泣くことは、
他の生き物がしないので、
人間の特権のようなので、
たくさんできたらよいな
と思っております。



:::::::::::::::::::::::::::::


1、最も素晴らしい日は?    今日

2、最も大きな障害は?     恐れ

3、最も易しい事は?      間違え

4、最も大きな誤りは?     自暴自棄

5、すべての悪の根源は?    エゴイズム

6、最も麗しい気晴らしは?   仕事

7、最悪の敗北は?       落胆

8、最善の教師は?       こども

9、一番必要なことは?     コミュニケーション

10、最も幸せなことは?     役立つこと

11、最も偉大な神秘は?     死

12、最悪の欠点は?       不機嫌

13、最も危険な人物は?     嘘つき

14、破局を招く感情は?     恨み

15、最もうれしい贈りものは?  ゆるし

16、なくてはならないものは?  家庭

17、一番の早道は?       間違いのない道

18、最も好ましい心は?     内的平安

19、最も有効な防御は?     微笑み

20、最善の手段は?       楽観主義

21、最大の満足は?       義務の完遂

22、この世で最強の力は?    信仰

23、最も必要な人は?      両親

24、この世で最も美しいものは? 愛


(マザーテレサ)
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by sachiolin | 2011-02-25 17:15 | 引用:: | Trackback | Comments(0)

風 ∬ 村上春樹

「何よりも素晴らしいのは、そこにいると、自分という人間が変化を遂げることです」と彼女はインタビュアーに語った。「というか、変化を遂げないことには生き延びていけないのです。高い場所に出ると、そこにいるのはただ私と風だけです。ほかには何もありません。風が私を包み、私を揺さぶります。風が私というものを理解します。そして私たちはお互いを受け入れ、ともに生きていくことに決めるのです。私と風だけ―――ほかのものが入り込む余地はありません。私が好きなのはそういう瞬間です。いいえ、恐怖は感じません。一度高い場所に足を踏み出し、その集中の中にすっぽりと入ってしまえば、恐怖は消えています。私たちは親密な空白の中にいます。私はそういう瞬間が何よりも好きなのです」

村上春樹「東京奇憚集」
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by sachiolin | 2011-02-16 19:55 | 風 ∬ | Trackback | Comments(0)

小春日和の声。

ひさしぶりの友人の声。長かった冬が終わりを告げ、雪がとけたみたい。小春日和のその声を聞いていたら、私もぽかぽかしてきた。すごく嬉しかった。人って太陽みたいで、あたためたり、あたためられたりするものだ。その熱は、遠くにもじんわり伝わってくる。熱は人を介して与えられ続ける。循環する。あの時期をじっと耐えたからこそ、春が嬉しいね。あったかいね。よかった。本当によかった。何も信じられなくなっても、時を経て、また何かを自然に信じられるようになるって、なんて素敵なんだろう。生きてゆくって、きっと本当に素敵なことなんだね。小春日和の君に乾杯。
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by sachiolin | 2011-02-15 00:24 | Trackback | Comments(0)

風 ∬ 吉野弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい



(吉野弘「祝婚歌」)
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by sachiolin | 2011-02-14 23:04 | 風 ∬ | Trackback | Comments(0)

床に広がるビー玉

一ヶ月に一度の、とあるミーティング。毎回、話がまとまるどころか、どんどん広がって、えらいことになっている。でもこれも形にするには大切なプロセス。色とりどりのビー玉を床に広げていると、次第に何となく形が見えてくる。的をはじめから決めすぎないこと。湯煙のように雑談すること。
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by sachiolin | 2011-02-14 18:14 | Trackback | Comments(0)

常・ 750円のお釣り

130円のお茶を買おうと、500円を自動販売機に入れたら、お釣りがジャラジャラと鳴った。750円もあった。丸いお金を手の平に乗せて何度も数えて見つめた。
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by sachiolin | 2011-02-14 17:56 | 常・ | Trackback | Comments(0)

道≡ 吉本ばなな

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「夜道を歩き出すと、クラクションを鳴らして彼の車が私の横を通り過ぎて行った。私は笑って手を振ったが、まるでチェシャ猫のように自分の笑顔だけが闇に残ったような気がした。
かたわらに恋人がいてもいなくても、私は酔って歩く夜道が好きだった。月影が街を満たし、ビルの影がどこまでも連なる。自分の足音と遠い車の音が重なり合う。都会の真夜中は空が妙に明るくて、どこか不安になり、どこか安心する。」

(吉本ばなな「白河夜船」)
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by sachiolin | 2011-02-14 17:50 | 道∺ | Trackback | Comments(0)