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わたしの心の風景メモ。 


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道∺デカルト

「人間というものはまったく盲目的な好奇心にとらえられているので、しばしばなんの見込みももたず、ただ自分の求めるものがみつかるかどうか試したいがばかりに、知らぬ道へと自分の精神を導くものだ。まるで宝物や美人に会うために町をうろつきまわっているようなものだ」

(デカルト ::松岡正剛「遊学Ⅰ」より)
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by sachiolin | 2010-07-24 23:59 | 道∺ | Trackback | Comments(0)

道∺原研哉

「 文化は人間の意欲に呼応している。意欲という帆をはちきれんばかりに膨らませる風の一翼を担うもの。そういう物質が、文化や文明の傍らには必ずある。
 紙もまた、その白さと張りによって、人類の意欲をそそり続けてきたのである。紙は単に文字や写真をのせるための無機質でニュートラルな平面ではない。紙の白やその物質性と感覚的に対話を続けることで、人間はそこに肥沃な表現の領域を育むことができた。書籍はそのようなものとして文化の中に立ち上がってきた道具である。今日、電子メディアの意味を考え、掘り下げる上でも、空気のように自分たちの日常に寄り添い、そこに力を与え続けてきた媒介物の意味を、感覚を通して評価し直す必要があるのではないだろうか。」

(原研哉「白」より)
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by sachiolin | 2010-07-23 21:47 | 道∺ | Trackback | Comments(0)

思〇大切にしたいこと。

「続けること・待つこと・見守ること」
 
この3つは、大切にしたい。
忘れずに大切にしていきたい。

人に対しても、ものに対しても、
自分に対しても。全てにおいて。
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by sachiolin | 2010-07-20 07:03 | 思〇 | Trackback | Comments(0)
友人を空港へ見送りに行った。

彼女は夏休み明けは違う町へ移動し、
私はこの町を去り、日本へ完全帰国する。

今日はドイツで共に過ごす最後の日だった。

電車に揺られながら、肩を並べながら、
今までのこと、これからのことをしんみり語った。

いよいよお別れという時がきて、
申し合わせていたように、
お互いに手紙とプレゼントを交換した。

それまで、やんわりと核心を避けて笑っていたのに、
ハグをしたら、やっぱり二人とも泣いてしまった。 
深いところで分かちあっていた。寂しさが胸を刺す。

パスポートを見せて、
彼女はあちら側に行き、
私はこちら側に残った。

何度も何度も振り返り、手を振る。


さようなら
さようなら

さようであるならば  


帰りの電車は、一人だったから、
美しい夕焼けを見ながらミスチルを聞いた。
いつになく、音を大きくして。


ひとりで町に戻ってきたとき、
何ともいえない、虚無感が私に落ちてきた。 

埋められることのない、大きな穴。 

彼女が、私にとって、私の人生にとって、
大切な欠片だったのだと、あらためて気付いた。 


音楽に対する深い愛情、真摯な姿勢に、
私はいつも、ハッとさせられた。
その凛とした美しさに、背筋がのびた。

「大切にしてきたことを、より大切にする」
というシンプルで、だからこそ時に
見失ってしまうことを、彼女は静かに
ずっと守り続けていた。月が美しく照る、
夜の湖のようなそういう静けさに、
私は、自分の人生の大切にすべきことを
彼女から、ひとつ大きく見出した。


傷つき、悩み、苦労して、それを乗り越えた人は、
それだけ、強く美しい心を、持っている。
人の本当の美しさは、内側からにじみ出るものだと
彼女を見ながら、彼女の変化を見守りながら、
私は、勝手にひとりで、感動していた。
その強く美しい心が、楽器を通して「音」となり、
これからもずっと、人々の心に豊かに響くのであろうと
想像するだけで、私は幸せな気持ちになった。


立場も状況も似ていた私たちは、何が起きようとも
いつも、同じところから、同じものを見ていた。
肩を並べて前を見ていた。どんな時も、味方だった。


あなただけに話せること
あなただから話せること

そういうことが、二人の間にはいつもあった。
深いところで、分かり合えた。
たくさんのものを分かち合った。
たくさんのものを深め合った。


今日は、だから、寂しい日だ。
でも、逃れられない日だ。
偶然ではなく必然で、訪れた日だ。

お互いが、違う道を歩むべき時がきたのだ。
お互いに違う場所で成長し、再会しよう。

どうぞ元気で。

さようなら。
さようであるならば。



今日の言葉*

「二人はりんごをたいせつにポケットにしまいました。
川下の向こう岸に青く茂った大きな林が見え、その枝には
熟してまっかに光る丸い実がいっぱい、その林のまん中に
高い高い三角標が立って、森の中からはオーケストラベルや
ジロフォンにまじってなんとも言えずきれいな音いろが、
とけるようにしみるように風につれて流れて来るのでした。」

(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より)
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by sachiolin | 2010-07-16 08:42 | Trackback | Comments(0)

読◇ 古本買い物memo

先日、古本屋さんでお買いものをした。
この期に及んで荷物を増やす気かっと
自分につっこみつつも、ドイツ語の本は
日本で手に入りにくいが故に。ええ。。

Hesse: Narziss und Goldmund(知と愛)
    Das Glasperlenspiel(ガラス玉演戯)
Kafka:das Schloss(城)
Ende: Die unendliche Geschichte(はてしない物語)

H.Murakami: Gefaehrliche Geliebte(国境の南、太陽の西)
Y. Mishima:Nach dem Bankett(宴のあと)
Y.Kawabata:傑作集(伊豆の踊子、千羽鶴、雪国など)


しめて30ユーロに値切った!ホクホク。


日本で、じっくり読むのが楽しみである。
ただでさえ、日本に帰って、ドイツ語を
忘れていってしまうのは残念だなぁと
思っているので、続けるためにも、よい。

古本屋さんのご主人と、三島文学ってすごいよねーと盛り上がった。
ドイツ人と日本文学について話すなんて何だか嬉しかった。
ご主人は、三島の「金閣寺」にえらく感動して、ドイツの別荘を
金閣寺をモデルにして建てたとか。「勿論金箔ではないけどね。
素敵なんだよ。ふっふっふ」と、満足気だった。


カフカの「城」も、ヘッセもエンデも読みたかったものばかりなり。
日本文学のドイツ語版も、こんなに手に入って運がよかった。
古本屋さんってタイミングがあって、行っても何も見つからないときもある。
そういうのも含めて、古本屋さんがすき。あの、店内の独特の時間の
とまっている感じが好き。本気で神保町でバイトしたいわー。

そんなことしたら家が埋まるか…
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by sachiolin | 2010-07-14 09:01 | 読◇Fiktion | Trackback | Comments(0)
見ている人は、見ている。
分かってくれる人は、分かってくれる。

変化のなかで信念を静かに貫くこと。
「動」のなかで生きる「静」。
自分のなかの大切なものを守ること。
大切にしてきたことをより大切にすること。

分かること・分かつこと・分かち合うこと。
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by sachiolin | 2010-07-14 08:51 | 考〇 | Trackback | Comments(0)

考〇 独学のすすめ。

昨日は、友人の職場を見学させてもらった。
面白かったー。興味深かった―。異世界を見たー。
ここで最近、新しい元素が発見されたらしい。
その名も、Copernicium。 

オペラにもものすごく詳しい友人。
あぁ世界は広いのぉ。


研究所の人たちの顔つきを見ていてそれだけで面白かった。
演奏家には演奏家の顔があり、研究者には研究者の顔がある。 
そして、深くつきぬけた人というのは、そういう顔をしている。
深いところで、つながってるのだろな。

岡潔さんとか。ケンプとか。






ジャック・ルーシェも。




空洞のような、大きな器のような。
その人自体が、響きわたる楽器。




司馬遼太郎さんがこう書かれている。

「たとえば科学のことを知りたかったら、
子供向けの科学本を多種類読む。子供むけの本は大抵
当代一流の学者が書いていて、大人のための本に
ありがちなあいまいさもなく文章が明快。
その後大人のため本を読むと、夜が明けたように
ありありと分かってくる。」

共感した。よき、独学のすすめ。

いくつになっても、学ぶことは楽しい。
いくつになっても、新しい扉を開いていきたいナ。
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by sachiolin | 2010-07-14 08:31 | 考〇 | Trackback | Comments(0)

空 ( ) 司馬遼太郎

「もう一度繰り返そう。
さきに私は自己を確立せよ、と言った。
自分にきびしく、相手にはやさしく、とも言った。
いたわりという言葉も使った。
それらを訓練せよ、とも言った。
それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。
そして、”たのもしい君たち”になっていくのである。

以上のことは、いつの時代になっても、
人間が生きていくうえで、欠かすことができない
心がまえというものである。

君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、
たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、
大地をふめしめつつ歩かねばならない。
私は、君たちの心の中の最も美しいものを
見つづけながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、
真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。」

(司馬遼太郎「二十一世紀に生きる君たちへ」)
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by sachiolin | 2010-07-11 20:14 | 空 ( ) | Trackback | Comments(0)

聴● Norah Jones

最近、この歌手に癒されている。
このハスキーボイスに癒されている。

なんだろう、このカッコカワイイ感じは。
(カッコイイ+カワイイという意味デス)
それこそ、男なるものと女なるものが
絶妙に合わさっているというか。

女が憧れる女、女が惚れる女っていうのは
こういう人のことを言うのではないかしら。
とりあえず、私は憧れています。惚れています。

なんというか、雰囲気がよい。

ゆるりとしていて、それでいて、
自分というものをきちんと信じていいんだよ、
っていう、強いやさしさみたいなものがある。

こんな女性になりたいものだ。











More
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by sachiolin | 2010-07-11 07:20 | 聴● | Trackback | Comments(0)

心の整理と、物の整理

ドイツでの仕事が終わって、ほぼ1週間が経った。
同僚との別れが想像以上に、身に堪えた。
よくもまぁ、連日、泣いたものだ。

少しずつお別れをしてきて、
少しずつ心の整理ができてきた。


それでも未だに、仕事の夢をよく見る。
主に、遅刻系。冷や汗をかいて目が覚める。
まだ、仕事モードがオフにならない。
まだ、体が緊張している。



そして今、我が家は、家にある物を
とりあえず全部ひっくりかえした状態である。
足の踏み場もない、というかありません。
とりあえず段ボールを積み重ねるスペースを作らねば。
なんか、順序間違ったかなーもう。 
昨日は外から帰ってきて家の扉を開けた瞬間、
「おじゃましましたー」って閉めて帰りたくなった。

できれば、寝る部屋を別に借りて、
毎日、片付けに「仕事」として来たい。

今は、寝ても覚めても、荷物の渦の中である。 


いやはや。


あと20日で日本に飛ぶ、という事実に
今日はたと、気付いて、蒼ざめた。

それでいて、なんだかんだと、
毎日イヴェントが、目白押しなのである。
「最後だから」と思うと、
ついつい、目白押しなのである。


いやはや。



せめて、もう少し涼しくなってくれれば、
よいのだけれども。暑過ぎて、頭がぼーっとする。


それでも。

気持の整理がついてきて(物の整理はまだだが!)
あと20日で日本にいる、という事実に、
やっとわくわくしてきた、今日この頃である。



今日の言葉*

「物質に身を捧げるのは魂を擦り切らせること。
精神のなかに自分を見出すのは人間を結びつけること。
人間のなかに自分を見るのは、世界を建設すること。 」

(ルドルフ・シュタイナー)
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by sachiolin | 2010-07-11 07:04 | Trackback | Comments(0)