sachiolin.exblog.jp

わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

<   2008年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

色々な大事な試験が迫っている今日この頃。
ものすごい勢いで練習したと思ったら
次の日は、本当にスイッチがオフになったように
丸一日ばたんきゅうとなったり。

基礎練習だけは欠かさずやっているが
最近毎日きちんとバランスよく練習していないな。
かなり、「思いつき、ひらめき練習」ばかりしておる。
しかし、これが、よかったりもするのである。
人前で弾く機会があり、それを通して
自分に足りないことを、補給、補修。

「音に心を吹き込む。いざ入魂!」

が、最近のマイテーマ。
これがまた難しいが、
うまくいったときは、異様に楽しい。
何がよかったのか、その感覚を忘れないように。



それにしても、もともと体力がない上に、
プレッシャーが圧し掛かり
あまりよい睡眠がとれておらず
結果、体調がなかなかよろしくない。
ちょっと頑張ると、すぐにへろへろになる。


ついでに、三日くらい前から右手が痛み出した。
ある角度に回すとぴきーんと痛む。
私ともあろうことが、人生初の「弾き過ぎ」なのかとも
思ったが、そういえば、三日くらい前、
右手が変な角度で曲がったまま、体重がかかって
寝ていたがため、びりびりとあまりに痺れていて
「これ誰の手?!」と驚いて起きたのであった。
そういえばあれは自分の手であったであるぞ。

かわいそうに、右手君。
しばらくは、節約モードでいきませう。



ところでところで、昨日読んだ
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」には、心を奪われた。

ジョバンニとカムパネルラのお話。
切ない美しいお話。

この人の文章は、
土の匂いがする。
木の香りがする。
光があふれている。
音が聞こえる。

何より深い優しさに、胸が震える。




こういう人を育てた岩手県というところは、
きっときっと美しい自然が人を見守っているのだろうなぁと
その遠い場所に思いを馳せた。
でも、案外、私の住んでいるここらへんも、
同じ空気が流れているのかもしれない。


水色、藍色、群青色、黄色、赤色、ピンク色。
変幻自在に、変わってみせる大きい広い空。
その空の下を散歩していて、大きく深呼吸をすると、
何だか知らないが、途轍もない大きな力に守られている
ような気持ちが湧いてくるものだ。

幸せってなにかしらと
歩みをとめて、ふと考える。




「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風を食べ、桃いろの美しい朝の日光を
のみこむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろの
きものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、
宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
 これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや
鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。
 本当に、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、
十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、
もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようで
しかたないとということを、わたくしはそのとおりに書いたまでです。
 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところも
あるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、
わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、
わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、
わたくしにもまた、わけがわからないのです。
 けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの
幾切れかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうの
たべものになることを、どんなにねがうかわかりません。」

(宮沢賢治・イーハトーヴ童話 注文の多い料理店 序文より)

自分自身の作品について書いている、この序文は
妙に私の心をとらえて、何度も何度も読み返した。
読めば読むほど、好きになった。

「あなたのすきとおったほんとうのたべもの」

という言葉は、そのもの自体がすきとおって
きらきらしていて、心に余計に残った。

本当にいいものは、作った瞬間から、
作った本人からは離れて、自由に羽ばたくものだ。
音も言葉も絵も。


さて、わたしは
すきとおったほんとうのたべものを
もぐもぐきちんと食べているだろうか。
何百年前に書かれた、すきとおったほんとうの音たちを
はばたかせているだろうか。
そのすきとおったほんとうの音楽を、
人の心に届けられているだろうか。



今日の言葉*
「ここの汽車は、スティームや電気でうごいていない。
ただうごくようにきまっているからうごいているのだ。」
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんな
つらいことでも、それがただしいみちを進む中での
できことなら、峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に
近づく一あしずつですから。」
(宮沢賢治・「銀河鉄道の夜」より)
[PR]
by sachiolin | 2008-01-28 11:11 | 読◇Fiktion | Trackback | Comments(0)

観■カザルスのレッスン

初めて見た、動くカザルス。
こういうものが簡単に見ることができるなんて。
すごい時代ですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=NP5OUxyEOhk

流石は「チェロの神様」!!

音楽が広いなぁ…。


わずか数小節でとめられた生徒さん。
目をまん丸くして、しばし呆然とする神様。
「Look!」と弓を示して神様が弾き出すと…


ずぇんずぇん違う…!!!


軽い!
明るい!
楽しい!

それにしてもこうも違うとは。


今度は生徒さんが目をまん丸くする番。
「Oh~~~~~~~」とため息をもらす。


それからは、レッスンというより、
神様のリサイタル!!
パチパチパチパチ。

いやぁ素晴らしいです。
何て楽しそうなんだ、神様。
何てラブリーなんだ、神様。
何て大きいんだ、神様。




今日の言葉*
「私はたえず練習する。
私は鳥が飛ぶのとおなじように、
いとも簡単にチェロを弾くといわれてきた。
私は鳥が飛ぶことをおぼえるのに
どれほど努力するものかは知らないが、
どれほどたくさんの努力が私のチェロに
注ぎ込まれているかはよく知っている。
いとも簡単に見える演奏は最大の努力からしか生まれない。」
(パブロ・カザルス)
[PR]
by sachiolin | 2008-01-14 07:34 | 観■Musik | Trackback | Comments(0)

こだわるということは、
時に否定的な意味にもなるが、

どこまでひとつのことに
こだわることができるか、

つまり
何に対して「点」を見出すことができるか


というのはとても大事だと
ここ何日か感じている。


ある確かな「点」を掴まえることが
できたなら、そこから「線」が生まれる。

曖昧な線を何本も連ねるよりも
確かな一つの点を捉えることの方が
より生産的な作業であり
そこから生まれる線は無限に広がる。
そこから生まれる空間は自由に踊る。


見つけ出した点が確かであれば、
生命の鼓動を得て、細胞分裂を始める。
一つが二つになり
二つが四つになる。



ある人が感じる、「一つの点」を、
他の人は、「10個の点の集まり」
に感じるかもしれない。
また他の人は「100個の点の集まり」
に感じるかもしれない。


どれだけ点を見出せるかというのは、
どれだけ違いが分かるかということであり
どれだけ沢山の意味を見出せるかということ
なのだと思う。


点を細かくしていくことは、
空間を縮めているようでいて
空間を広げている。


小学校の時、30センチの物差しを手にして
よく思っていた。この10センチを10等分して
この1センチが生まれて、それまた10等分して
この1ミリが生まれて、そこで世界が止まっている。
でも、その1ミリは本当はきっとまた10等分できて
それは、きっとまたまた10等分できる。
きっとずっとずっと10等分できる。
そんなことを考えていたら、頭の壁がぐいーんと
押し広がっていった。そんなことを話しても
馬鹿にされるだろうと思って誰にも話さなかった。
でも、あのぐいーんは、大人になってしまったからこそ
きっと必要なのだと思う。

世の中を生きていくには
そんなことを考えている暇はないから、
そんなことは忘れていく。
世の中を生きていくには
そんなことは必要ないから
物差しは1ミリまでで世界は止まる。

でも世界はきっともっと広い。
ぐいーんと広い。







今日の言葉*
「しかし…
しかし、数学者はこうつけ加えている。
あなたの最初の正方形は実は正方形ではない。
一方の辺が他の辺より六千分の一だけ長いのであると。
日常の操作では千分の一という価は切り捨ててもよく、
勘定に入ってこない。目には見えない。しかし哲学では
(私はこの厳格な学問については素人だが)
何かの六千分の一という価は非常に貴重な意味があると
感じられる。それは閉ざされていない、ふさがっていない。
空気がかよう。そこには生命があり、予言的な同一は
繰り返されても厳密な等しいものではないものによって
成り立っているのである。
 これが運動を与える。」
(ル・コルビユジエ)
[PR]
by sachiolin | 2008-01-12 11:04 | 考〇 | Trackback | Comments(0)

面白い!

今回の年越しは、数人の仲間と
村でのんびりしんみり過ごした。
「いとし君へ」のドラマ版を観て(しんみりだなぁ)
号泣し、気づいたら2008年まであと数十分。
危うくそのまま新年を迎えそうであった。(おいおい)

ここで年越しをするのは、実はお初。
ドイツでは年が明けたと同時に、
街中で花火を打ち上げるのがお決まり。
どうせ小さい村だから大したことないだろうと
高を括っていたら、とんでもない!!!
あちらでもこちらでも上がること上がること。
最上階のベランダからの眺めは最高だった。
すぐ目の前で夜空に花がどっかんばったん
どんどん咲いて、大迫力…!
あんなに近くで花火を観たのは初めてだった。


年末年始というと、ベルリンフィルの
ジルベスターコンサートに、ウィーンフィルの
ニューイヤーコンサートだが、実は今回一番
感動したのは、新年早々arteというチャンネルで
放映していたヴェネズエラのオーケストラだった。
何とまぁ、楽しそうに弾いていたことか。
生き生きとした表情が今でも目に浮かぶ。
あのヴァイオリンのソリストは誰だったのかしら。


1月もあっという間に10日も過ぎ、
試験も迫って切羽詰ってきたここ最近。
そんな時には笑いが必要ということで、ひとつ。


友人に教えてもらった
igudesman and jooという
ピアノとヴァイオリンのDuo漫才(?)。

最高!!!
この発想がすごい。
ボンドとモーツァルトも絶妙の組み合わせ。
そして、お二人とも、普通に上手いデス。。。
一体どこで出会った二人なのかしら。

みなさんも「初笑い」を是非どうぞ。


私の家もDSLだったらなぁ。
いや、危険だ。
もれなく練習しなくなる。汗。


さて、明日もよき一日を!


Rachmaninov had big Hands
http://jp.youtube.com/watch?v=ifKKlhYF53w&feature=related

I will survive
http://jp.youtube.com/watch?v=Xui7x_KF7bY

Mozart Bond
http://jp.youtube.com/watch?v=vvlCu1_noTc&feature=related




http://www.igudesmanandjoo.com/igujoo.htm


今日の言葉*
「私は音を組立て構築するという仕事には
さして興味をもたない。私は余分を削って
確かな一つの音に到りたいと思う。」
(武満徹)
[PR]
by sachiolin | 2008-01-12 08:09 | 笑▽ | Trackback | Comments(0)