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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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カテゴリ:風 ∬( 18 )

風の音

風がサーッと吹いて、
木々がサワサワとする

人の心もああいう音がする
ああいう音に耳を澄ます

この人が木だったら、
どんな木だろうと
たまに想像する


c0110074_130284.jpg


銀杏の木、とても立派だった
木は、なんて美しいんだろう
木の下に立って見上げてみる
木の幹にそっと触ってみる

命のうねりのようなものが
ゆるやかに伝わってくる

通りがかりの人の目がなければ
もう少しふれていたいのになあ



c0110074_1302854.jpg



銀杏豊作だった

葉も、実も、
落ちるべきときに落ちる



葉が落ちてゆく風景を眺めるとき
心がサワサワするのは、木という
母なるものから離れる瞬間の連続を
目撃しているからなのかな

木は土という母なるものから
生まれたのだから
風に舞って地に降りて
また母なるものに
還るのかもしれないけど

すべてはつながっているのだろうけど

でも、その車輪のような大きな流れの
ひとつひとつの接続部分が愛おしい


季節はめぐる



人にもいろんな季節がある
長い冬のあとには必ず
喜びの春がやってくる



今日の言葉*
"BE ALWAYS BLOOMING"
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by sachiolin | 2013-11-11 01:13 | 風 ∬

風 ∬ 吉野弘

生命は
自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときにうとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない


吉野弘
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by sachiolin | 2013-09-12 23:59 | 風 ∬

風 ∬ 野口晴哉

太古の始めから
風は吹いていた
つづいて今日に至る迄
風は吹いている
今日の風も 太古から
吹いていた風だ

野口晴哉
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by sachiolin | 2013-08-20 15:17 | 風 ∬

風§ 山上憶良

大野山 霧立ち渡る わが嘆く 
息嘯(おきそ)の風に 霧たちわたる

山上憶良
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by sachiolin | 2013-07-05 09:36 | 風 ∬

風§ 平家物語

昨日は、何だか一日中、
諸行無常の響きあり、であった。

自分も、大切な周りの人たちも、
まだ出会っていない人たちも、
必ずいつか死んでいく。
そのことが淡々と迫ってきた。
その響きに耳を澄ます。その風景を眺める。

不思議な気分だった。


あるおばあさまが、
意識が混濁しているなか、
突然何かを呟き出したので、
耳を近づけてみると、平家物語だった…
という話を思い出した。
ご家族は、それを暗唱しているところを
初めて聞いたからとても驚いたらしいが、
翌日大変安らかに天国に召されたという。
人の死というものは、不思議なものだ。


§§§

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

ぎおんしょうじゃのかねのこえ
しょぎょうむじょうのひびきあり
さらそうじゅのはなのいろ
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず
ただはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ
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by sachiolin | 2013-07-05 09:27 | 風 ∬

風 ∬ 谷川俊太郎

土足で上がるのだ 舞台に
田んぼと劇場を地続きにするのだ 足裏は知っている
板の下 奈落の下 コンクリートの下 人々の意識の下に
この星のマグマがたぎっていることを

出て行くのだ 舞台から
風神雷神となって創造の嵐を起こすのだ
タマシイは知っている
目に見えないもの 耳に聞こえないもの
コトバにならないものが 誰にでもひそんでいることを


谷川俊太郎「舞台に 舞台から」
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by sachiolin | 2013-07-02 01:18 | 風 ∬

坂口恭平×坂本美雨

とてもよかった。



君が死んだらまずいよというのがコミュニケーションであり経済。
才能、タレントの語源は古代ギリシャ語のタラントン(金や銀の質量)。
金は天下の回りものではなくお前こそが実は天下の回りもの。
寺尾紗穂さんの歌声も素晴らしい。
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by sachiolin | 2013-04-10 02:24 | 風 ∬

風見鶏


風見鶏
風向きを感じとる
風に動かされる

音のなる方へ

心が向くと風に乗れる
心が動くと風が起こる


機が熟するのを待つこと
二度と来ない一瞬を捉えること



「心のなかの綱引き」

あちらとこちらの引っ張り合いに振り回されない。
それがピタリとやみ、均衡を保っているときの、縄の真ん中。
そのゼロポイントを、身体の真ん中に感じ、眺めること。
未来にも過去にも、自我にも他者にも引っ張られず、
何にも期待せず落胆せず、イマ、ココの只中にいること。

太陽は、ガスの塊で、外へ外へと向かうエネルギーと、
内へ内へと向かうエネルギーのバランスが絶妙にとれているから、
球体を維持していると、小林先生が話されていたのを思い出す。
それもひとつの綱引きかもなぁ。人間もいくつもの奇跡的な均
衡のなかに存在する。身体感覚を眺め、心の真ん中を見極める


「ニュートラルポジション」

シーソーの真ん中。
シーソーが平らになるとき。
シーソーゲーム。

風立ちぬ

風が音をつくる

音は出したそばから消えていく
命も本来そのようなものだ

人がことばを書くようになって得たものも大きいが、
失ったものも、多分かなり大きいのだろう

よい風向きをとらえること
よい風にのること
よい風をおこすこと


風見鶏が、屋根の上の天辺で、
風をとらえてクルクルと回転するように。
風通しと見晴らしのよいところから、眺めて、耳を澄ます。


今日の言葉*

音を響かせるのは風であり、
風は生命の姿を私たちに伝えてくれる
天空からの使者である

空海
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by sachiolin | 2013-04-10 02:16 | 風 ∬

風 ∬ 于武陵

月に叢雲花に風

∬∬∬


勸君金屈巵 君に勧む
金屈巵
満酌不須辞 満酌辞するをもちいざれ

花発多風雨 花ひらいて風雨多し

人生足別離 人生別離に足る



コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
サヨナラダケガ人生ダ

于武陵「歓酒」井伏鱒二訳
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by sachiolin | 2013-04-03 16:08 | 風 ∬

風 ∬ わたし

バッハの演奏会にいってきた。聞くのもエネルギーが要るものだ。クタクタになった。ミクロコスモスと、マクロコスモス。そのどちらともつながっているためには、やはり、接触点が切実だ。そして、演奏することが何かとつながる手段を超えて、その人の存在そのものと重なるとき、豊かさが溢れる。高い塀の上を、飄々と歩けるかどうか。少しでも恐怖を持ってしまったら、すぐに風に飛ばされて、眼下の海に落ちてしまう。しかし、そこをまるで草原のように歩けるとき、風はやさしく包んでくれ、そして時に、力強く背中を押してくれる。さらには、その風に乗って空も飛べるのかもしれない。それにしても、バッハというのは、本当にすごい。宇宙とつながっている。




今日の言葉*

流れが交差するところに居る私は、集中できる遠い昔である後ろに意識を置き、拡がり来る遠い先へ前向きに気持ちを置き、昔と先の両先端の均衡を感じることで整いと広がりが矛盾なく観れる。
待ったなしで去り行く「今まで」は確実でありながら落ち着きを私達に与えてくれ、待ったなしで向かって来る「今から」は未だ起きてない事で満ちている故に可能性を常に見せてくれる。この遠い昔である「今まで」と遠い先である「今から」の交差点に立っている私には其所に存在する以外の選択肢はない。
前に意識を集中せず後へ、後ろに気持ちを置かず前へ向けて。古帰静整、先迎気拡、軽軽鬆鬆、意趣前行。古に帰り整い落ち着き、これからを迎え気持ち拡がり、軽やかに滞りなく、意の趣ままに前に行く。

光岡英棯先生
@Hidetoshi44
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by sachiolin | 2013-02-27 23:44 | 風 ∬