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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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カテゴリ:練習・レッスンメモ∞( 7 )



解放弦のロングトーン

弓の返し 



「えー、車掌(生徒)さん、車掌さん、お聞きします。
ただいま2番線(D線)お客さん(腕の重さ)全員乗りましたか?」
「うーん、まだひとり乗り遅れてます!はいOKデス!」
「乗り遅れてましたか(笑)、では出発進行。
停車は弓先駅です。停車前に特急にならないでね。
そうそう順調な運転ですね。ハイ停車。
お客さん乗った?今度は弓元駅まで!
脱線しないで来たところをまっすぐ」

「電車のスピードが急に変わってます、車掌(生徒)さん!
頼みます!お客さんびっくりしちゃうよー。
あ、これは、試運転なので、始めから終わりまで
同じスピードなんです。難しいけれどよろしくお願いしますよー。
電車が線路(弓)にきちんととまって(置いて)
乗客(腕の重さ)きちんと乗ってからね」

「弓元駅と弓先駅の停車、発車、うまくなりましたね!
では、今度は、弓先駅についたと思ったら、
そのまますぐに弓元駅に向かってください。
これぞ折り返し運転です。来た線路をまっすぐそのまま帰るのです。
スピードも同じです。何事もなかったかのように帰って(返って)ください。」
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by sachiolin | 2011-08-05 02:54 | 練習・レッスンメモ∞
アンサンブルをする時に、大切なのは、
「合わせよう合わせようとしないこと」だ。

意外なのだが、本当にそうなのだ。
合わせようと思えば思うほど、
意識すればするほど、合わない。
合ったとしても、不自然なものになる。

ひとつの点を目指して、合わせようとするのは、
違う舟に乗りながら、海に浮かぶ的を射るような
変な難しさがある。そんなつもりではないのに、
結果的に、そんな難しいことになっていることが、
教えていても、よくある。あらまあという事態に。

アンサンブルで一番大切なのは、
同じ舟に乗ることなのだと思う。


音楽は、動いていくもの。
それは、川のようでもあり、海のようでもある。
静かな流れの時もあれば、激しい波の時もある。

どんな時も、
同じ舟に乗っている感覚さえあれば、
合わせようとしなくても、自然と合うし、
助け合える。音の命がつながる。


たったふたりでも、同じ舟にきちんと乗る。
同じ時を共にし、同じテンポを共にし、
同じ波に乗り、流れを共にする。

大きいアンサンブルになればなるほど、
大きな船に乗ることになる。

だから、船頭=指揮者が
どうしても必要になってくる。


よい船であればあるほど、
船頭が悪くても荒波を察知し、
それぞれが機敏に動き、運行できる。

よい船頭であればあるほど、
よいリハーサル(修理点検)をし、
いざ出発の時となれば、信頼関係のもと、
本当に必要なときだけ絶妙に舵を切り、
動かしているのか動かされているのか
分からないほど、絶妙に動かす。


よいアンサンブルが生まれたときの
気持ちよさというのは、たまらない。

サーフィンは、したことがないけれど、
多分、同じような気持ちよさなのだろうな。


よいアンサンブルができていないときの
気持ち悪さというのも、たまらない。

ものすごく疲れる。変な疲れがたまる。
気が流れる、流れない、ということが
あるけれど、音楽というのは、まさに
それなのだろう。気が滞ってしまうのだ。


∞∞∞∞∞


練習というのは、結局、脳と身体の関係であって、
何を/いかに、意識から外すか、というのが
実は、大切なのではないかと、考える。

「間違えないように、間違えないように」と
練習していると、間違える方を、
知らぬ間に、インプットしてしまう、というこの事実!


悪い癖、というのは、つきやすい。
ひとりひとり、癖も違う。

その癖を逆手にとって、
よい方向に導く方法があるのだと思う。

何を身につけるかではなく、
何をはずして、何を切り捨てて、
おのずから、浮かび上がってくるものを
自然につなげることができるか。
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by sachiolin | 2011-08-02 02:59 | 練習・レッスンメモ∞

lessonmemo ∞

lessonmemo 「一緒に弾くのだから、きちんと同じ電車に乗っている感覚がないと。乗せてあげないと。相方さん、たまに、落っこちてるよー。しかも落っことしたこと、気づいてないよー。まずいよーそれは。笑」「左指の動きは、歩くのと一緒。一歩進んだら次の一歩を体全体で準備しているよ。体重移動。」

lessonmemo 「ブラームスは、深い大きい温かい河が、底で流れていないといかん。その上をゆったりと大きな船で旅するような。大きい音楽。小さいカヌーで渓流下りしない。笑。」「エレベーターが急にガクンと停止したみたいに、ポジション移動しないでー。なめらかに目的の階まで上がって下がって。」

lessonmemo 「ミシンで同じ所を縫い続けないで。それじゃあ形にならないよ。きちんと音を運んであげて。」「テニスでもボールの真っ芯をとらえた時は、まるで打ってないような感覚で、しかも遠くに飛ぶ。手ごたえがないというか。力ではない。音も一緒。音の真っ芯をとらえて。遠くに飛ぶ音を覚えて。」

lessonmemo 「もぎたての果実のような、ジューシーな音だしてちょうだいな」「そこは、お好み焼きに、刷毛を全面使って、ソースをまんべんなく塗るように、音を出してちょうだいな//焼きたてのパンにバターをきちんととかして」「ところてんにならないで。音の芯が出てないぞー。滑ってるぞー」
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by sachiolin | 2011-06-01 03:13 | 練習・レッスンメモ∞

練習メモ∞ 音階全調

ハイフェッツが、スケールの全調を弾いていた/生徒に弾かせていたと読んでから、自分でも試している。カールフレッシュの5番。長調のあと平行調を順に弾くようにした。これがすごくよいのだ。調性感と和声感が身につく。意外に全部で10分ちょっとくらいで終わるし。これで何でも弾ける(気がする)
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by sachiolin | 2011-01-09 02:01 | 練習・レッスンメモ∞

ひとフレーズを分解してみる。どこで区切るのか?どこが終わりで、始まりか。変な所で切らない。小節線をまたぐこと。 どうつながるのか?どこが接続詞?Auftakt。 本文? プロローグ、エピローグ。   徹底的に、音楽的に、分解してみて、それからつなげてみる。

 

楽譜が、絵巻みたいに、段が切れずに、ずーっと横につながっていたら、どんな感じかしらん。おのずと音もずーっとつながりそう。問題は、演奏しながら移動せねばならぬことと、譜面台である。笑。 いろんなイメージをするのが、楽しい。



楽器が底鳴りする音を体感すること。木目をじんわりと開いていくイメージ。裏板にスコンと音が貫通するイメージ。 楽器を開く。音を開く。心を開く。空間を開く。 /  弓と弦の角度・指と弦の角度 方向性 / 密度の濃い点をつくり、それを薄くのばして線・面・高さにする。パン生地。



指先の感覚。手の内の感覚。体全体が連動している感覚。 / 音に聴き入っていく感覚。耳から逆円錐型で、奥に広がっているイメージ。 /  違いがより分かるようになること ← どこまで分けるか・分けられるか →→→どこまでつなげるか、統合するか 部分と全体 
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by sachiolin | 2010-12-03 01:59 | 練習・レッスンメモ∞

ベクトル・方向・Richtung

音のベクトルについて、最近考えていること。
最近練習が楽しい。毎日発見があり変化する。



音の動きは、ジェットコースターのようだ。上がるときはドキドキワクワク。下がるときはふわっを楽しむ。あの浮遊感にゆだねること。平地のときはとまらないように。リズムを感じ脈打つ。 うまい奏者が、高音で空を飛んでいるような自由さを感じさせるのは、張り詰め続けず、ゆだねているから。

ジェットコースターで一番上に上がったときは、一瞬の絶景を楽しみ、そこから落ちることに身をゆだねる。上がりきった音も、その絶景を楽しみ、上がった瞬間から静かな落下が始まる。ゆだねる。 音は上向きか、下向きか、平地か、この三つのシンプルなベクトル。

ベクトルのない音を決してださないこと。音は常にどこかに向かっている。 はじめの音が一番難しい。はじまってしまえば、そこをうまく辿ればいい。進めればいい。はじめの音は、沈黙をやぶる。呼吸。きっかけを与える。そこから繋がる。 止まってるボールを打つ感触。狙いを定める。

音が動きたいように動かす。音楽が動きたいように動かす。 おのずから動かすべきときと、みずから動くときがある。うまい指揮者は、その殆どをおのずからに委ねて任せている。みずから動く、というよりは、きっかけを与える。音が動くきっかけ。しかし、委ねているのだが、全てを明確に把握している。

うまい指揮者だと、自由に弾かせてくれるという感覚がある。とても気持ちがよいのだ。しかし自分たちが弾いているというより、弾かされているのだとはたと気づく。つまり、みずからのつもりが、いつの間にか、おのずからになる。あの絶妙のバランス。一人で弾く時もよい指揮者を思い浮かべるといい。

自分の中によい指揮者を育てるとよい。指揮者は自分では音を出さない不思議な存在だ。オーケストラという何十人と何十個の楽器で成り立っているひとつの「楽器」を前に、誰よりも究極に耳が開いていなくてはならない。「違い」を聴きとり大きな「同じ」を作り出す。距離感とバランスと信頼感。

ばらばらを一つにする。部分を全体にする。その前に、時間が許す限り、部分を整える、磨く。リハーサルがうまい指揮者は、時間を大切にする。一分一秒も無駄にしない。解体し、磨き、くっつける。順序も大切。どれを先に磨くのかくっつけるのか。まるでプラモデルが完成していくよう。音楽は建造物。

出鱈目にくっつけても意味がない。完成図が自分の中で見えて/聞こえていないといけない。指揮者が難しいのは、沢山の人間たちが楽器であるということだ。心を掴まなくてはいけない。

敬愛する憧れのクライバーのリハーサル。
これを見ると、いかにして音楽が形作られていくかがよく分かる。
何度見ても、勉強になる。こんな指揮で一度でいいから弾いてみたかった!




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by sachiolin | 2010-01-05 08:54 | 練習・レッスンメモ∞

階段ではなくて坂道。

音と音は、階段ではなくて
坂道でつながっている。

ドからレに行くまでに、
限りなくドに近いレと、
限りなくレに近いドがある。

点と点の間に無数の点が存在する。

人と機械が決定的に違うのは
その「間」を感じられるかということ。
その「間」を歌えるかということ。

点と点が坂道でつながって線になる。


ある音が始まると、その点がどこに
向かう点なのか、聴いてる人は
無意識に想像する。というよりは、
想像させるような音を出すのが大切だ。

たくさんの音をふくんでいる一音。一点。

実際に、ある一音を出した時には、
倍音が鳴っているのだから、
同時にたくさんの音が鳴っている。

倍音がより響くような一音一音を
つなげていくと、彩りが豊かになる。
俄然、立体的になる。奥行きがでる。

その一音一音が、どの和音の
どの部分を担当しているのか、
根っこなのか、中間なのか、一番上なのか
たとえば同じドだとしても、違う和音のなかだったら
担当が違うから、微妙に高くしたり、低くしたりする。
微妙にというのは、指をほんの0.数ミリ動かすか
動かさないかという、そういう感じである。

そういうのは、最終的には、
知識だけではおいつかない。
経験と感覚の世界だ。

端的にいうと、気持ちよいか気持ち悪いか
そういうことである。理屈をこえないといけない。
教えられることでもないかもしれない。
最終的には自分で学び、感じることだろう。


オーケストラというひとつの団体のなかで、
たくさんの人間がかかわって、ひとつの大きな
音楽を作っていくとき、特にその感覚がとても大切になる。
つまり、その感覚を養う一番のよき場である。
たったの一人でも、飛び出た音程を出すと、
それで、全てが崩れる。全てが歪む。
共鳴する、響き合うというのは、おそろしいけど
そういう世界なのだ。音の世界はだから美しいし面白いし豊かだ。


よい音程には、「すべりこむ」という感覚がある。
するするするっと、そこに入り込むのだ。
だから、階段ではだめで、どうしたって坂道なのだ。

坂道にするためには、指の先がやわらかく
なくてはどうにもならない。指の先というよりは、
全身がやわらかく、弾力があることが大切だ。

音程は、すっごく大切。

本当にいい音程をとってつなげていけば、
自然と音楽が美しくできあがっていく。


一音がはじまれば、次の音がつづく。つながっていく。

はじまりはおわりで、おわりははじまり。



音の世界は、奥が深いよのぉ。
音程が悪い悪いといわれて、何が悪いのか
分からなかった昔の自分を思い出す。
頭で分かるのではなく、心と体で感じるものだった。

音の世界は、奥が深いよのぉ。面白いよのぉ。
ああ、修業はつづくなり。



今日の言葉*
「空想と妄想は違う。空想は創造的だが、妄想は病的だ。
人間が元気になるためには空想が必要なのだ。
そして空想は孤独によって助けられる。
繋がりっ放しの状態は人を妄想的にする。
孤立は人を苛むけれど、孤独は豊饒で美しい。
いま、孤独になるのがとても難しい時代になった。」
(田口ランディ)
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by sachiolin | 2009-12-02 06:48 | 練習・レッスンメモ∞