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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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思〇たんぽぽ=Loewenzahn=ライオンの歯

5月に入ってからというもの、本当に毎日のように
ぴかぴかの晴れ続き。いいお天気なのは嬉しいが
ここまでぴいかんが続くと、ちょっと怖いくらいだ。
実際に、ドイツでも山火事の恐れがあるらしいではないか。
そろそろ雨が、ざざざぁっと降ってくれないかしら。



ここ最近は妙にイライラすることが多くて
こういう時には、いいものは書けまいと日記も控えていた。
ハートも何だかストップしていて、ちっともcreativeではなかった。
カルシウム不足だと思って、牛乳一気飲みなぞしても効き目なし。
久しぶりにジョギングをしても、それほど効き目なし。
やはりPMSなのかもしれないナ。
そう思うと少し楽になる気がする。
自分が何でこんなにイライラしているのか分からないと
余計にイライラが募ってきたりするのだ。
ちと悲しきかな。




久しぶりにジョギングをしたら、
緑の草原だった所に、無数のたんぽぽ達が咲き乱れていた。
強く強く太陽にまっすぐ向かって咲く花と
地面に這いつくばってじりじりと伸ばすその緑の葉っぱを、
走りながら横目で見ていたら、何だか心が洗われた。
強いな、美しいな、この子たち。
踏まれても踏まれても、まっすぐまっすぐ。


ふと、中学校の国語の先生の言葉を思い出す。
転任が決まって最後の授業で、
緑の黒板に白いチョークで大きく書かれた言葉。

「雑草のごとく生きよ。」

目の前にある雑草の、強い美しさを目の当たりにして、
昔に聞いた言葉が、ますます心に刻まれる。





自然体でいることと、
状況に流されてしまうことの
境界線がいまいち曖昧になっていた。

芯がぶれてはいけない。

芯がぶれることなく、かつ自然体でcreativeでいられたら
逆に、よい状況というのを呼び込めるのかもしれない。
一方で、どんな状況にも、変に逆らわないことも大事だ。
吐き出さないで飲み込むこと。
そして芯を一回り太く強くすること。
芯以外は、楽でいること。
前に進んで風が吹いてきたら、自然に任せること。
風が吹かなかったら、風を呼び込むこと。
勢いをつけること。
抵抗すること。
妥協しないこと。
自分に嘘をつかないこと。
じりじりと努力すること。
ぐんぐんと成長すること。




大好きなすみきちブログを読んでいて、
とても共感するところがあった。

「自分にできることは、
 その巡ってきた機会の意味を無駄にすることなく、
 誠意を持って進むだけだ。
 そういった巡り合わせを信じることと、
 自分の芯の部分に誠実であり続けること、
 そのふたつを守れば、人生って、行くべき方向に
 ちゃんと進んでいくものだって信じてる。
 不思議だけど、そうなんだ。
 きょうはそんな神秘を感じたので、
 書いておきたいと思った。

 Things happen for a reason,
 But you yourself is the one who makes it a "good" reason.」

http://blog.livedoor.jp/sumikichi_blog/



「自分の芯に誠実であり続けること」か。

むずかしー
でも
だいじーー


今日の言葉は、
最近読んで要所要所で号泣してしまった
灰谷健次郎さんの「兎の眼」から。
何故あれほどまでに心にダイレクトに響くのだろう。
不思議だ。
いつの間にか、心から泣いている自分がいるのだ。
本を読んでいてああいう泣き方というのは珍しい。
この人の描く世界には、箱の外から眺める視線が
欠けている気がするが、でもだからこそ、
その箱の中にぐいぐいと引っ張る力は果てしなく強く、
色んな意味で、主観と客観のバランスを崩される小説だ。

バクじいさんのファン。素敵。
「海辺のカフカ」のナカタさんのように強く心に残る存在。
また他の作品も読んでみたい。



今日の言葉*
「人間は抵抗、つまりレジスタンスが大切ですよ、みなさん。
 人間が美しくあるためには抵抗の精神をわすれてはなりません。」
(灰谷健次郎・「兎の眼」より)
by sachiolin | 2008-05-14 08:08 | 思〇