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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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より現実的なこと

急に冷え込んだ。雪も降りかねないお天気。
冬コートに手袋にマフラーが大活躍。

突然のこの寒さのせいか、低気圧のせいか
体調が崩れ気味。そういえば、最近、
視力も悪くなったなぁ。夜は星を見よう。


その日一番に出す音。
調弦の音。

それで、その日の調子が分かる。
楽器の調子、心の調子、体の調子。
自分の出す音が、他の何よりも、
自分自身のバロメーター。
音は、嘘つかない。
それが怖いことであり、面白いことであり。


「音」が、戻ってきた。
よかった。


こういうことの、繰り返し。


何にせよ、
昨日まで出来ていなかったことが、
今日は出来るということそのものは、
とても楽しいことだ。
何かを学んでいくということは、楽しいことだ。
先日の日記を自分で読み返して気づいた。
「せにゃならん」と思ってしていることは
決して身につかない。誰に何を言われようと
自分自身が本当に欲しなければ身にならない。
逆にいえば、自分自身が欲してこそ身につく。



出来なかったことが、出来るようになると、
もっと上のことを求めるようになる。

そうすると、また出来ないことがでてくる。


こういうことの、繰り返し。


大事なのは、手段より目的が一歩前を行っている事。
1歩前というのが大事な気がする。
目的が10歩前を、一人歩きしては、
単なる「夢見る人」になってしまう。
もっと現実的なこと。
より現実的なこと。
ドイツ語でいうところの、sachlichカナ。


今日の言葉*

ベルリンフィルのホルン奏者の
ラデク・バボラークさんのインタビュー。
(取材・文/ 青澤隆明)


「作曲家の時代背景というものもあまり考えないですね。
演奏中は今のことだけを考える。歴史的解釈も
ある程度は大事ですが、そういったことを考えるのは
ツアー中の時間があるときだけです。
バッハを例にとるなら、彼はテンポや強弱に
ついてはほとんど書いていない。ということは、
良い音楽家というものは、最初の小節を弾き始めれば
これがなにを意味するかがわかる。
速くとかゆっくりだとか、テンポや表情といったことは、
音楽家の感性で自然にわかるものだということでしょう。
そこを理解したうえで、規則に反して何かをしてもらいたい
ときだけ、バッハは敢えて注釈をつけているわけです。」

「重要なのは音楽を理解するということです。
やはり音楽を理解するのにもっとも簡単な方法は
自分のもっている能力を楽器を通して開発する
ということではないでしょうか」

音楽を続けていくのは何故ですか?
「~略~
職業だから。仕事だから、ですよ。
それ以外に理由はなくて、芸術というのは
誰かに強制してできるものではないのですよ。
やるかやらないかは本人次第で、
私はこれが仕事だから続けているわけですけれど。」
by sachiolin | 2007-10-21 03:10