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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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ミルシュタインの晩年の映像

初めてamazon.deを使って
買い物をしてみた。
映画一本と本を二冊。

注文した次の次の日には、
もうお手元に。

便利~



google earthでしたっけ?
世界中の町をカメラでズームインして
見ることのできるシステム。
大きい大陸から山並みや川が見えてきて
そのうち家一件一件まで見えてしまう。
まるで世界中を旅しているようだ。

今は技術ももっと進んで、
人が何しているかまで見えてしまうようで?

テロに使われる危険がある
とか
プライバシーの侵害だ
とか
ニュースのお姉さんが言っておりました。


確かに。



今日は図書館で色々な映像を。
ヴェーグ指揮のウィーンフィルとか
グレングールドとシュムスキーとか
ロミオとジュリエットとか。

一番心に残ったのは、
憧れのヴァイオリニスト、ミルシュタインの
ドキュメント映像。晩年のインタビューで
おそらく70歳(80??)過ぎ。事故により手を怪我して
ヴァイオリンが弾けなくなったとは知らなかった。
若い頃のキリッとした刃物のような
鋭さしか見た事がなかったから、
少し太って、老眼鏡をかけて、ピアノを
ぽろぽろ弾きながら、ゆっくり話すその姿に、
何だか力が抜けるとともに、その本質を
見たような気がした。

時間が無くて全ては見切れなかったが、
自分の人生について、音楽について、
友人について、奥様も登場し、
かなり事細かに語っている。

こんな映像があったとは!
しかもこんな身近に!


どんな時も研究を重ね、
指使いもいつもいつも色々試していた。

「本番直前のリハーサルでも
違う指使いを試すのですか?」と聞くと
「いや、本番中にもだよ…(にやり)!!」

すごい…。


当時の人気ヴァイオリニスト、イザイのところへ訪ねにいった話。
「イザイさんにヴァイオリンを 聴いていただきたくて、参りました!」
玄関に出てきたのは奥様。
「あらぁ、今ね、主人はお昼寝中なのよ。
うーん困ったわね。あなた何が弾けるの?」と
少々バカにされたと思ったミルシュタイン青年、
「パガニーニのカプリス全曲弾けますっ!!」
と怒鳴りかえした。その声があまりに大きかったのか
イザイ本人が、すっぽんぽんで(笑!)登場。
演奏をして、認められたミルシュタイン。

「で、どれくらいイザイの下で勉強したのですか?」
「3週間、いや三日だよ。(笑)
彼のところでは、音楽の勉強はしなかったな。
ただ、その普通ではない人格そのものから
何かを学びとることが多かったんだよ。」


後にトリオを組む事になった仲良しの
ホロヴィッツとクライスラーの演奏を
聴きに行った事もあったようだ。
「二人とも感動どころの騒ぎではなかった。
あまりの素晴らしさに、呆然として
拍手が止んでも、二人でずっと席に
座ったままだったんだ。何もできなかった。
そのうち人が呼びに来た。もう演奏会は
終わりましたよと。ふふ」

あのオイストラフも、クライスラーの
生演奏を聴いて、大ショックを受け
全くスタイルが変わったという。

クライスラーの録音は私も
大好きでよく聴いている。
昔の人は、すごかったなぁ。
つくづく。



晩年のリサイタルの場面もあった。
そのあまりの美しさに、涙が溢れるのを
とめられなかった。
何と澄んだ美しい音だろう!
何と心に響く音楽だろう!


「音楽を愛し生きていることが
出来たら、何よりの幸せだ。」
と語るミルシュタイン。


一度でいいから生で聴いてみたかったものだ。
昔の人はすごかったなぁ。
つくづく。



今日の言葉*
「霊感が与えられた者は、
異なった光の中で物事を見る」
(プッチーニ)
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by sachiolin | 2007-06-15 08:33 | Comments(0)