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わたしの心の風景メモ。 


by sachiolin
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考○ 水底から浮いてくる葉っぱ。

友人とひさしぶりに会った。
相変わらず絶妙にイノセントな感じだった。
彼女の何気ないやさしさと、そこから
ふいに出てくる何気ないやさしいことばが、
わたしは、ずっとすごく好きだ。
不思議なほど、心にずっとやさしく残る。

やさしさというのは、何気ないからこそ、
やさしさなんだろうなと思う。
意識した/された途端になにかが変わってしまう。 

「やさしさ」について、ここのところ、ずっと考えている。


どこで、自分と他人を切るかが、
その人のやさしさの尺度のひとつだと思う。

やさしさと正しさは、遠くて、
やさしさと間違いは、近いように思う。

つまり、正しいやさしさ、というのは、
どうもないような気がする。


正しいやさしさ、ではなく、
やさしいうそ、が人生では
時に大切なような気がする。


無意識の豊かな水たまりの底から、
ふっと浮いてくるのが、その人の、
ほんとうのやさしさなんだと思う。

それは、
ほほえみであるかもしれないし、
沈黙であるかもしれないし、
ことばであるかもしれないし、
差し出す手であるかもしれない。

それは底の石がどけられて
ふっと浮いてきた葉っぱのようなものだ。

だれかのほんとうを守る、ということ。
サンタはいるよ、ということ。
息子さんは生きていますよ、ということ。

真実と正しさだけがあるのだったら、
どれほどこの世は渇いた世界なのだろう。



今日の言葉*

「original 誰にも真似できない 
 revolutionary 革命的 
 timeless 時代を超える」

石岡瑛子さん
by sachiolin | 2011-02-13 02:46 | 考〇