2010年 07月 11日
空 ( ) 司馬遼太郎
「もう一度繰り返そう。
さきに私は自己を確立せよ、と言った。
自分にきびしく、相手にはやさしく、とも言った。
いたわりという言葉も使った。
それらを訓練せよ、とも言った。
それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。
そして、”たのもしい君たち”になっていくのである。
以上のことは、いつの時代になっても、
人間が生きていくうえで、欠かすことができない
心がまえというものである。
君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、
たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、
大地をふめしめつつ歩かねばならない。
私は、君たちの心の中の最も美しいものを
見つづけながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、
真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。」
(司馬遼太郎「二十一世紀に生きる君たちへ」)
さきに私は自己を確立せよ、と言った。
自分にきびしく、相手にはやさしく、とも言った。
いたわりという言葉も使った。
それらを訓練せよ、とも言った。
それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。
そして、”たのもしい君たち”になっていくのである。
以上のことは、いつの時代になっても、
人間が生きていくうえで、欠かすことができない
心がまえというものである。
君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、
たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、
大地をふめしめつつ歩かねばならない。
私は、君たちの心の中の最も美しいものを
見つづけながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、
真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。」
(司馬遼太郎「二十一世紀に生きる君たちへ」)
by sachiolin
| 2010-07-11 20:14
| 空 ( )